「変わる力」内海直仁さん(ジュエリーデザイナー/英国)対談
今回のゲスト(Updater)は、ロンドンに工房を持ち世界を飛び回るジュエリーデザイナー、内海直仁さん。
彼との出会いは約7年前。
本マガジンの前身『コスモポリタン』で
彼にインタビューの機会を得たのがきっかけだった。
場所はロンドン、ハットン・ガーデン。
インタビュー終盤の内海さんとのやりとりをぼくは一生忘れることができない。
「内海さんがいちばん大切にしている考え方は何ですか?」
「どれだけもうかるかよりどれだけ自分がクリエイティブでいられるかです」
「そのためにはどうしたらいいのですか?」
「自分がクリエイティブになれる環境をどれだけクリエイトできるか?に尽きると思います」
デザイナーとして成功をおさめたとき、内海さんのもとには膨大な製作の依頼が入った。
売上をさらに上げる好機。
自分以外のデザイナーを大量に雇い、アトリエをもっと広くして「量産体制」に入ることも考えられた。
しかし、売上を伸ばすことを「あえて」止め、自分が最も創造性を発揮できるアトリエでジュエリーをつくることを彼は選んだ。
どれだけもうかるかより、どれだけ自分がクリエイティブでいられるか──
彼がこの信条を貫くことで結果的に「事業も成功させ続けている」ことも見逃せない。
「環境をクリエイトして自分が本当にやるべき仕事に集中する時間を広げることが大切」と語っていた内海さん。
これはクリエイターならずとも、とても大事なことではないだろうか。
これまでぼくがお目にかかった同世代のなかで、もっともインスパイアされたひとりである内海さん。
あれから7年。彼のなかにどんなアップデートがあったのか。
ブレグジット直後の英国ワイト島に飛び、お話をうかがった。
【プロフィール】うつみ・なおひと/宮城県出身、宮城県生まれ。18歳でロンドンに移住。以後、独学でジュエリーを製作。2002年にロンドンで「RUST」を設立し、パリで作品を発表。05年、25歳でRUST東京直営店を、08年にRUSTロンドン店をオープンした。09年に英国永住権を取得。現在は英国南部のワイト島をベースに、ロンドン、エジンバラ、パリ、アムステルダム、東京など世界を舞台に活躍している。
内海直仁さん対談無料版(約22分)
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