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宇津木龍一さん(形成外科医)第1回「シャンプーをやめると髪が増える?」

今回のUpdaterは、医師の宇津木龍一さん。著書『シャンプーをやめると、髪が増える』と『「肌」の悩みがすべて消えるたった1つの方法』では、シャンプーや化粧水などをやめる髪断食・肌断食を提唱している。「湯シャン」や「肌断食」という言葉が多くの人に普及するいっぽうで、誤った情報や表面だけをなぞった情報が膨大になっているのも事実。そこで、提唱者である宇津木さんに直接お話をうかがう機会をいただいた。

肌断食・髪断食の本を出すことになった理由とは?

早川:帝国ホテルのタワー棟に「クリニック宇津木流」を構えて、どのくらいですか?

宇津木:12年目です。

早川:それまではどこで診察されていたのでしょうか?

宇津木:北里研究所病院に美容医学センターをつくり、アンチエイジング専門の勤務医をしていました。

早川:独立開業されて12年ということですね。
先生のご著書をいろいろと読ませていただきましたが、「髪断食」と「肌断食」には目からうろこが落ちました。
本を出されて、どれくらい経ちましたか?

宇津木:髪断食は7年前です。
2003年に初めて『ミクロのスキンケア』という本を出版しました。
マイクロスコープを使って健やかな肌を育てていく方法と、自分でできる範囲の肌トラブルの解決策を提案したのですが、あまり売れなかったんですよ(笑)
8000部の在庫が売れるのに3~4年かかりました。
増版しなかった代わりに、Amazonの中古本が最高2万3,000円にまで値上がりしたことがあります。

早川:プレミアがついたのですね。

宇津木:そうなんです。
それを見た編集者の方からお声がけしていただき、出版したのが髪断食・肌断食の本です。
ライターや編集者の方も実践して「とてもよかったので、ぜひ本にしたい」と言ってくれました。
この本の発行部数は5万部を超え、まったく宣伝しなかったわりに、細く長く売れています。

早川:昨今は出版不況で、いい本でもなかなか増版かかりません。
1万部売るのも大変と言われている時代です。
そんな中、情報発信をされずにロングセラーというのはすばらしいことだと思います。

宇津木:そうなんですね。
アットコスメ(@cosme)という日本で一番のコスメティックサイトでも、書評コーナーでずっと1位を飾っています。
コスメが好きな人たちが集まっているサイトなのに、アンチコスメの本が1位を取り続けることがおもしろいなと感じています。

シャンプーをやめることで得られるメリット

早川:読者の方の中には、すでに本を読んで実践している方もいれば、このインタビューで初めて知って、「え、シャンプーいらないの?」「化粧水いらないの?」と驚いている方もいらっしゃると思います。
本の中で伝えきれなかったことや、出版後にアップデートした部分もうかがえたら幸いです。
先生は肌断食・髪断食は今でも続けていらっしゃいますか?

宇津木:もちろんです。
シャンプー自体はもう2003年頃から16年くらい使っていません。
私は短髪が好きなんですけど、以前は家内から「スカスカで光って見えて、みっともないから伸ばしたほうがいい」と言われていました。
私と見た目がそっくりな祖父や父親はすごく髪が薄いので、薄毛の家系なんだろうなと思っていたのですけど。
シャンプーをやめて水洗いするようになってから髪の量がすごく増えました。
65歳になってもこの量です。
髪が増える前の写真を残しておけばよかったなと後悔しています。

早川:すごいですね。

宇津木:55歳くらいから白いものも目立ってきたのですが、ぬるま湯から水に変えて3~4年したら白髪も減ってきたんですよ。

早川:まさにアンチエイジングを体現されていますね。
読者の方のために、改めてうかがいたいのですが、シャンプーをやめることがどうして髪にいいのでしょうか?

宇津木:シャンプーで洗えば洗うほど皮脂が出てきます。
やめることによって脂が出なくなるんですよ。
私の恩師の塩谷教授は1カ月に一度くらいしかお風呂に入らないし、髪も洗わない方なんですよ。
今年88歳ですが、髪の毛も多いし、ものすごく若く見えるのです。

早川:ふつうは頭を洗わないと脂でベタベタになるので、シャンプーで洗うわけですよね。

宇津木:実際は洗えば洗うほど脂が流れてしまい、皮膚はその分を補充しようと思ってたくさん脂を出すようになります。
夕方以降になると、脂で頭がペタッとなる方も多いですよね。
シャンプーで洗わなくなると皮脂の分泌が減っていくので、夕方になってもベタつかなくなり、整髪料も不要になります。
私はアレルギー体質で、整髪料を使うと赤い発疹がパーッと出てしまうのです。
何に変えてもダメで、最終的にはビタミン剤の油やワセリンを使っていました。
でもそういうものは整髪力が弱いわけです。
今は何もつけてなくても整髪もしやすくなり、髪の毛も黒く、太くなりました。
「何も使わない」ってものすごく効果があるなと思っています。
とはいえ、65歳なので多少は薄くなってきた感じがしますけども、同級生に比べると量はあるほうだと思いますね。

早川:髪にハリが出たり、増えたりするほかに、整髪力が上がるということですね。
効果はぼく自身も感じていますが、一番読者の方がひっかかるのは、メンタルの部分だと思います。
「そうはいってもベタつくでしょう?」「においがするでしょう?」と気になっている読者の方にアドバイスをお願いします。

宇津木:みなさんが想像するいやなにおいのもとは、酸化した脂なんですよ。
加齢臭にしても、結局は脂が酸化したにおいです。
先ほどお話した教授も1カ月風呂に入っていないのですから、ふつう「くさいのではないか」と思いますよね。
ですが教授の体臭を感じたことは一度もないんですよ。

早川:すごいですよね。

宇津木:脂が出なくなれば、においも当然しなくなります。
汗をかいたときのにおいや、30センチ以内に近寄って初めて気づくような個人的な体臭はあるのかもしれませんが、「くさい」と不快に思うことはありません。
お風呂で髪や体を泡だらけにして脂を根こそぎ落とすと、それを補おうとしてジュクジュクと脂が出てきます。
それが数時間後に酸化してにおいを発するのです。
脂を出さないようなヘアケアが、においに対しては断然効果的です。
ここにはよく男性の患者さんや、業者さんなど仕事で来る方もいらっしゃいます。
だいたい2人の男性が来ると、彼らが帰った後で、看護師さんが「におう」と言うわけです。
ふつうはみなさん毎日せっけんで体を洗い、シャンプーで髪の毛を洗っています。
そうすると夕方には汗をかいて脂が出ているような状態で来られるので、本当ににおいが気になるんですよ。
ぼくはせっけんやシャンプーを使っていないので、「におわないかな?」と心配になることはありますが、看護師さんからは「先生は大丈夫ですよ」と言われているので、一応信じることにしています。

早川:確かに、先生に面と向かって言うのも失礼かもしれませんが、まったくにおいませんね。

宇津木:そうですか(笑)。

早川:ぼくは先生の本で、「シャンプーや化粧水は経皮吸収されるから、それを飲んでいるのと同じこと」という意味の記述を読んでメンタルブロックが外れました。

宇津木:頭皮には10万、20万の毛穴がありますよね。
しかも大きな毛穴ですから、そこから吸収される量はかなり多いのです。
みなさんに「シャンプーをなめてみてください」というと、本能的に「こんな気持ち悪いの、舐められないよ」と言います。
ですが、舐めるどころではない量が1年に何㏄、何mlも頭皮から吸収されているわけです。
現代人は子どもの頃から高齢者になるまで、毎日のようにシャンプーを使い続けます。
大量のシャンプーが皮膚から吸収されることを考えると、気持ちが悪くなりませんか?

早川:本当ですよね。
先生の本を読んでからは、僕がお風呂に入れるときは、子どもも湯シャンにしているんです。

宇津木:それはいいですね。
子どもの肌はバリア機能が十分ではないので経皮吸収される量が多いんですよ。
赤ちゃんに対してシャンプーを使うのは本当にやめたほうがいいと思っています。
内容物を見ると最低でも30種類ぐらいの化学物質がブワーッと書いてあります。
それが全部吸収されるわけですから、一生涯でどれだけの量の化学物質が体内に入るのかと心配になりますよね。
実は、脂を落とす量はお湯とせっけんでほとんど変わらないんですよ。
せっけんで洗っても落ちないような汚れも、少し熱めのお湯で洗うとすぐににおいがなくなりますよ。
それくらい、ものすごい洗浄力があるのです。
本当に脂を落としたかったら、少し温度を上げたお湯で洗えばいいことで、せっけんを使う必要はありません。

早川:なんとなく純せっけんならいいのではないかと思っていたのですが、それも不要なのでしょうか? 


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