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浦田哲郎さん(医師/医療法人ホスピィー理事長)第3回「健康のためにお金をかけずにできること」

地域に密着した医療を志し、石川県河内村(現・白山市河内町)にて無医村医療をはじめた浦田さんは、ほどなく父親から魚津市の浦田病院も継承することになる。さらに、高齢者の需要に応えるべく、河内村のクリニックで老人デイケア、魚津市で老人保健施設などの介護保険施設を展開。規模が大きく成長しても自らが先頭に立って医療を行ってきた。そんな彼に、「老後も健康でいるために、お金をかけずにできること」を聞いた。

地元への恩返しのために浦田病院を継ぐ

早川:なかなかご自身で分析するのは難しいと思いますが、無医村で開業医をした理由は何でしょうか。

浦田:「私が育った病院のような医療を再現したい」と思ったのです。
今はみんな専門医として、循環器科なら循環器科の経験を積んだ先生たちが開業しますよね。
そういう先生たちは、一つのことを追求してきたがゆえに、他の経験は少ないと思います。
過疎の村に行けば総合力が求められると考えたのです。
石川県河内村(現・白山市河内町)の村長に相談したら、「ぜひ来てくれ。土地は村が用意するって言ってくれました。

本当はずっと無医村で開業医をしていたかったんです。
でも、魚津で父がしていた40床の病院もあります。
三男ですが、「お前、継げ」と言われたので。
私が医者になるまでに、両親は膨大なお金を費やしました。
そのお金というのは、魚津の方々が父の病院や、健康保険の保険料として国に支払ったものです。
「魚津の人たちのおかげで医者になれた」と自分に言い聞かせて戻ってきました。
自分を育ててくれた地元に恩返しをすると決めて、無医村と掛け持ちしていたんですよ。
150キロ離れているのですが、私に共感した同級生の医師が協力してくれたので、行き来しながら両方診ることができたのです。
お互いに24時間責任を持つというスタンスで、日曜日も必ずどちらかが責任を持って担当していました。
魚津は街の病院ではあるけど、「なんでもやるよ」というスタイルは変わらず、往診も24時間受け付けるようにしたのです。

早川:そういう意味では、浦田先生がしてきたことは、ご自身の中では変わっていないのですか?

浦田:全然変わっていません。
ただ、魚津でつくった「スコール」の場合は、マーケットがとても小さく、損益分岐点まで来るのに6~7年かかりました。
今始めて12年経っていますけど、元金はちょっとしか払っていません。

早川:そうなんですね。

浦田:それでも、「いよいよ元金を払えるところまで成長した」という思いがあります。
当初銀行からお金を借りるときに私が体を張って生命保険に入り、「5億円借りよう」と思ったんです。
検査をしたら、保健に入れる体ではなかったことにびっくりしました。

早川:メタボだったとおっしゃっていましたね。

浦田:ええ。
当時体のことがよくわからないままに減量を始めました。
ボクサーと同じように飲まず食わずのトレーニングもしたんです。
そしたら再検査のときに数値が正常になっていたので、「なんだこれは、薬なんていらないじゃないか」と思いました。
そのとき、「健康施設をつくりたい」という考えがふつふつと出ていきました。
いろいろなところに行って情報収集したんです。
愛媛県のクリニックがプールを併設していると聞けば、すぐに飛んで行って視察してノウハウを得ました。
魚津の「スコール」もプールが無ければ17億円も投資しなくてよかったんですよ。
でも「プールがなければメディカルフィットネスなんて語れない」と思ったんです。

早川:ニコニコしながらおっしゃっていますが(笑)、お金のプレッシャーやストレスはやはりすごいのではないでしょうか。
ある意味振り切っているのですか?

浦田:はっきり言って、振り切ってしまっています。
もうこうなると、「いくら借りたって同じじゃないか」という考えなんですよ。
富山県で借りた金額は全部で47億くらいです。
でもあと5年で元金が5億円くらいになります。
「もう一発勝負しよう」と思っていたところに金沢スコールの話があり、私の考えたマーケット以上にたくさんの方に来ていただけています。

早川:ぼくが言うのも大変おこがましいのですが、浦田先生のお人柄に触れると自然と応援したくなります。

浦田:本当にありがたいことです。
健康な人は病気を予防して将来もハッピーでいてほしいし、病気になった人には治療効果が出て「よかった」と思ってもらえないと、本当の医療じゃないと思っています。

食事を正すだけで不快な症状が改善する

早川:ユーザーさんから2つ質問をいただいているので紹介させていただきます。
まず1つ目は、トモミさん(30代女性)からです。
「最近の健康にまつわる世の中の情報の変化に翻弄され、何が本当かわからなくなってきました。子どものころに体に良いと言われていたものに発がん性物質が入っていたり、卵を何個も食べると病気になりやすいと言われたりして混乱します。先生のようにプロフェッショナルでない私は、どのように健康と向き合い、情報をアップデートしていけばよいのでしょうか?」という質問です。


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