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ウィル・ボウエンさん(作家・牧師)第1回「不平不満の毎日から脱け出す方法」

今回のUpdaterは、世界的ベストセラー『A Complaint Free World(邦題『もう、不満は言わない』)著者で牧師のウィル・ボウエンさん。インタビューのきっかけは、Podcast『人生を変える出会い』で早川洋平がご一緒する陶芸家の北川八郎さんがウィルさんのシンプルかつ革新的なあるメソッドを推奨していたこと。これを1年間実践した早川が、「オリジナル」の提唱者であるウィルさんにお話をうかがうべく、アメリカへ飛んだ(2017年9月米カンザスシティでインタビュー)。

ほとんどの人は不平不満を口にしている

早川:きょうはありがとうございます。インタビューの機会をいただきとてもうれしく思います。

ウィル:こちらこそ光栄です。お会いできてうれしいですし、リスナーの方にもお話を聞いていただけてうれしいです。

早川:最初にウィルさんのバックグラウンドについて教えて下さい。あなたのキャリアはラジオ局の広告営業からはじまっていますよね。そこからどうして牧師に?

ウィル:ラジオの業界で広告営業を20年ほどしていました。
30代前半に離婚を経験し、同時にラジオの広告営業の仕事もクビになったんです。
それで、一人旅でアメリカ東海岸へ、5週間ほどキャンプをしに行きました。
その時、「自分は、次は何をすればいいのか?」と自問したんです。
実は、キャンプの間、1週間断食をしていました。
そこで、何か導きのような経験があったんです。
年配のご夫婦が来て、「教会の牧師ですか?」と聞かれました。
その時、「そういえば自分は、ずっと牧師になりたかった」ということを思い出したんです。それで牧師になりました。人生の転機でしたね。こうして今に繋がっています。

早川:著作『A Complaint Free World(邦題『もう、不満は言わない』)』を読みました。シンプルですがとても革新的なメソッドですね。まだ読んだことがない日本の読者に向けてご紹介いただけますか。

ウィル:とても簡単です。ほとんどの人が、自分の考えていることや、口にしていることを気にしていませんよね?
研究によると、85%の割合で、人は同じことを繰り返し考えているそうです。
そして、ほとんどの人が口にしているのは、不平不満なんです。そこで私は、この悪い習慣をやめる方法はないかと、考えたのです。
最初は、自分が不平や不満を言っているという認識をし、次にそれをやめさせる。その方法として、まずブレスレットを片腕にはめて、不平不満を言うたびに、腕から外してもう片方の腕に付け替える。
この行為をすることで、自分自身に不平不満を言っているということを認識させるんです。あ、早川さんのブレスレットは私のしているものと違う色ですね。今までにいろんな色のバリエーションに変えてきたんです。早川さんのは、少し古いバージョンのブレスレットです。
平均で、人は15回から30回ほど、不平不満を言っているそうです。
でも、ほとんどの人がそれに気がついていません。
これは、マインドフルネスの訓練です。
自分で無意識に行なっていることを、意識させるというものです。

早川:ほんとうにすばらしいアイデアだと思います。ところで、なぜ「21日」なのでしょう?

ウィル:科学者達がいうには、新しい習慣を身につけるのに、21日かかると言われています。64日かかるという人もいて、いろいろ見解の違う研究結果が出ています。
でも個人的に分かったのは、効果が見えないと、継続させるのは難しいということ。
例えば、ジムに行ってウェイトリフティングを始めるとします。
でも次の日は、筋肉痛になるし、辛いからもうジムには行かなくなりますよね?
だから、経過途中でも効果を感じるものでないと、続かないんです。
早川さんも連続21日を達成するのに、1年ちょっとかかったとおっしゃいましたよね。

早川:そうなんです、ようやく……。

ウィル:本当ですね! おめでとうございます。

早川:ありがとうございます。

ウィル:これは、すごいことですよ。このプロセスの中で既に効果を感じますよね。
気分の良い時間は増えるし、そのことでさらにポジティブな人を引き寄せる。
そして多くの人が、人間関係がよくなり、健康面もよくなるのを実感しています。
そういう理由で、21日間というのを決めました。
この21日というのは、開始して21日目ではなく、ブレスレットを一度も外さない日が連続21日できたらということになります。

早川:ぼくもとても理にかなっていると感じました。

ウィル:そうですね。それは、よかった。

不平不満をやめて、今あるものに感謝する

早川:このメソッドはどのようにして思いついたのですか?

ウィル:私が牧師であるというお話はしました。
このカンザス市内の、私の家からも近い教会です。
そこで成功や繁栄についての講義をしたんです。
これは、早川さんのリスナーの皆さんでも興味のある内容だと思います。
ビジネスは、正に繁栄しているかどうか。これがビジネスの生存にも関わってきますよね。そして、人も同じように、さらなる繁栄を望んでいます。
でも問題は、人は、既に持っているものにたいしてさえも、不平不満をいうこと。
これは、世界共通だと思います。
人は自分の家や、持っている車、犬、奥さんのこと、仕事のことでも何でも不満を言います。
面白いことに、多くの人がものすごく苦労して就職しているのに、就職した途端、不満を言うようになる。
ここで、私たちがしたいのは、もっと良い側面にフォーカスすること。
そうすると、良いことを引き寄せるんです。
それで、このメソッドに行き着きました。
この繁栄についての講義の時に、皆に不平不満を言うのをやめて、今あるものに感謝をする、ということをしてもらいたかったんですね。
英語で、感謝という言葉は二つの意味があります。
一つは、「価値を増やす」という意味。
もう一つは、「高く評価」するという意味。
なので、今あるものに感謝をすると、それに価値が増えて、自分自身も存在価値が上がり、繁栄を引き寄せるんです。

早川:不満を言わないということが、ある人には逆にストレスを生むことになるかもしれません。これについてどうお考えですか。


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