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髙田賢三さん(「KENZO」創始者)第1回「永遠の夢追い人」

今回のUpdaterは、日本を代表する世界的デザイナーの髙田賢三さん。1973年に『KENZO』の名でパリ・プレタポルテでデビューして以来、華々しい実績を残してきた「日本モード・ファッション界の先駆者」だ。彼の通った文化服装学院デザイン科の同期には、コシノジュンコさんや、『ニコル』の創設者の松田光弘さん、『ピンクハウス』の金子功さんがいて、その豪華な顔ぶれは「花の9期生」と呼ばれている。「普通の中学生」だった髙田賢三さんがファッションに目覚め、モードの道に進むと決めたのには、どんなきかっけがあったのか?

小学生のころから憧れたピアノ

早川:今日はパリのご自宅兼アトリエ兼で収録させていただいています。
実は賢三さんが帰って来られる前に、2時間くらい見学させていただいたんですけど。

髙田:もう、ぐちゃぐちゃで(笑)。

早川:いやいや。ここにはいつから住まれているんですか?

髙田:2009年からかな。

早川:それでは9年目くらいですね。
どういう基準で選ばれたんですか?

髙田:この辺は昔から住んでみたいと思っていたんです。
アリアンス・フランセーズの側に4、5年いたことがあるんですけど、すごくよかったので、このあたりを狙っていたんですよね。
ボンマルシェやテッシェで探していたら、たまたまありましたので。

早川:超一等地ですよね。

 

髙田:場所は便利ですよ。
やっぱり、サガンとか憧れるじゃないですか。

早川:そうですね。
先ほどアトリエとご自宅を拝見したのですが、ピアノや仏像が置かれていて、プライベートミュージアムのような印象を受けました。

髙田:いろんなものがごちゃごちゃあるんですけど。
以前、バスティーユの近くに大きな家を持っていたんですけど、いろんな事情があって、全部整理したんですよ。
今あるのはオークションの売れ残りのようなものばかりです(笑)。

早川:いやいや。逆に「これだけは売らない」という物があったんじゃないですか?

髙田:そういうものも何点かありますけど。
あとは、売れ残りと新しく集めたものでやっています。
住むところは慌てて決めたものですから、家具やいろんなもののサイズが合わなくて、今改装中なんですよ。

早川:そうなんですか。全然そんな感じしませんよ。
もう全部現代アートのように置かれていました。

髙田:いやいや。今、仮置きなんですよ。
今月の終わりくらいから細かく整理していって、キッチンやいろんなことも直そうと思っているんです。

早川:ピアノは2台あるんですか?

髙田:ピアノは好きなんですけど、弾けないんですよ。
僕が小学校1年生のときに終戦になって、家も焼けました。
でも通っていた小学校にはピアノがあったんですよ。
先生が弾いてくれているのを見て「ああ、弾きたいな」って思って。
学校でも習った思い出があるから、ヨーロッパと同じように、ピアノにも憧れを持っているんですよ。
ここでもピアノを買って習い始めたんですけど、僕はすぐに飽きるほうなんです(笑)。

早川:(笑)。

髙田:やっては、またやめて。
モナコにも住んだことがあって、そこ用のピアノも買ったんです。
それで今、2台あるんですけどね。

早川:その2台は、ほぼ眠っている感じですか?
さきほど秘書の方に聞いたら「たまに弾いている」っておっしゃっていましたよ。

髙田:これまで3回やり直したので、もう一回やらないと。
「ピアノは頭のボケにいい」と言いますしね。

早川:いや、まだまだですよね。

生まれて初めての大病

早川:一昨年、日経新聞に連載されていた『私の履歴書』に、大幅に加筆、編集して『夢の回想録』という本を出版されました。
この本をあらためて拝読しましたが、新聞連載時に比べてかなり加筆されていますね。


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