【尖らない勇気】東 浩紀さん(批評家・作家)
専門は哲学、表象文化論、情報社会論。21歳で評論家デビュー。哲学からサブカルまで広く深い知識と慧眼を持ち、長きにわたり一線で活躍してきた東浩紀さん。
2010年に創業したゲンロンの苦闘の歴史を赤裸々に綴った『ゲンロン戦記』は昨年末に発売されベストセラーになった。
なぜ哲学者は起業したのか。「中道」にこだわり続けるのか。創業11年を迎えた知のプラットフォーム「ゲンロン」の今とこれからは?
話をきいた。
キーワードは「尖らない」。
(2021年7月オンラインで対談)
UPDATERプロフィール
あずま・ひろき/1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。株式会社ゲンロン創業者。同社発行『ゲンロン』編集長。専門は哲学、表象文化論、情報社会論。著書に『存在論的、郵便的』(1998年、第21回サントリー学芸賞 思想・歴史部門)、『動物化するポストモダン』(2001年)、『クォンタム・ファミリーズ』(09年、第23回三島由紀夫賞)、『一般意志 2.0』(11年)、『弱いつながり』(14年、紀伊國屋じんぶん大賞2015「大賞」)、『ゲンロン0 観光客の哲学』(17年、第71回毎日出版文化賞 人文・社会部門)、『哲学の誤配』『ゲンロン戦記』(20年)ほか多数。対談集に『新対話篇』(20年)がある。
対談全編目次
・「会社の本体はむしろ事務」
・クリエイターが創作以外を経験する意味
・「ひとり経営者」を降りていま思うこと
・実績も知名度もまるで通用しない世界
・人生のターニングポイント
・創業11年目にようやく気付いたこと
・会社をつくったことで「失った」もの
・個から組織へ生き方を転換した所以
・もしタイムスリップするならいつに戻りたい?
・明日すべてがゼロになっていたら
・人は何歳からでも世に出られるか
・哲学は40〜50代になって初めてできるもの
・若い頃の勉強は壮大な無駄?
・世の評価とは裏腹に自分に限界を感じていた若い頃。
・僕の哲学をつくった三大要素
・ゲンロンは「僕のファンじゃない人にこそ来て欲しい」
・自分と組織を切り離す
・放送プラットフォーム「シラス」の未来
・「有料メディア」運営の舞台裏
・「時間無制限トーク」導入の背景・意義・本質
・リアルとオンライン。生放送と録画。これからの価値を考える
・批判的なコメントを拾う理由
・どんな意見でも言える「場」をつくれるか
・大切なのは「尖らない」こと
・●●●●があってこそ政治的論争やイノベーションが生まれる
・ここ半年以内のベストバイ
・いま一番こわいもの
・人生にはまだ決着をつけなければいけないものが山ほどある
・小説はもう書かない!?
対談
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