Update Letter.03【A-SIDE】
こんにちは。
早川洋平です。
いつもLife Update をお楽しみいただきありがとうございます。
先月からみなさまに月2回お届けしている【Update Letter】。
これはいつもお届けしている最新対談配信のお知らせのような「インフォメーション」的なものとは異なり、文字通りぼくから会員のみなさんへお届けする「お手紙」のようなやわらかいものとしたいと思います。
毎月15日前後にお届けする【A-SIDE】では、ぼくの日常や考えていること、これはよかったなと思うコトやモノのご紹介などを、毎月末にお届けする【B-SIDE】では、ぼく自身の「こんなものがあったらいいな」から創り出したコンテンツのなかからみなさんに今一番届けたいものをお伝えしていきたいと思います。
ということで今日は【A-SIDE】です。
髙田賢三さん
はじめてお目にかかったのは2018年1月。
パリのご自宅とアトリエで。
インタビューマガジン『Life Update Plus』創刊号の取材ででした。
だれもが知る世界的ブランド「KENZO」の創始者にして世界的なデザイナー。
ガチガチに緊張したぼくを迎えてくださったのはやさしい笑顔と心遣いの賢三さんでした。
インタビュー後、日本から来たぼくやロンドンから来たビデオグラファーら取材陣をダイニングに招き入れ、
「おつかれさまでした」と1時間以上もワインを振るまってくださった賢三さん。
そればかりか、機材の片付けまで「大変でしょう」と手伝ってくださった賢三さん。
後日、「あんなお話で大丈夫だったかなあ」とお気遣いのメールまでくださった賢三さん。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉をこれほど体現されていた方をぼくは知りません。
ぼくは大人数が集まる場所が本当に苦手で、パーティーはよほどのことがない限り参加しないのですが、
賢三さんのお誕生日パーティは、最初から最後までほんとうに、
ほんとうに楽しかったことと思い出します(ぼくにとって、40年の人生で心から楽しめた唯一のパーティでした)。
集まっていた方は、ぼく以外各界のトップランナーばかり。会場に入るまでは心臓が高鳴りっぱなしだったけれど、みなさんあたたかくて、あたたかくて……
思わず涙ぐんでしまうくらい心にしみる時間でした。
これもひとえに彼のお人柄からだろうなと思ったことを覚えています。
髙田賢三さん。
突然のお別れとなってしまい、とても驚き、ただただ悲しいです。
でも、すてきな思い出を本当にありがとうございました。
インタビューでも、それ以外の時にうかがったお話も。
共有させていただいた時間も。
すべてがぼくにとってはかけがえのないな宝物です。
どうか安らかにお眠りください。
髙田賢三さんインタビュー「KENZO流 夢のかなえ方」(2018年1月)