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宮澤かれんさん(ハンドスタンプアートプロジェクト海外特派員)第2回「人と同じことをしていたらつまらない」

病気や障害を抱える子供達と支える人達の手形を集めて、アート作品をつくるハンドスタンプアートプロジェクト。その海外特派員の宮澤かれんさんは、自分自身の夢を、世界中でスタンプを集めるという使命とかけあわせることで、驚くべきスピードで実現させた。また、クラウドファンディングを有効活用することで、資金だけでなく、得がたい情報や人とのつながりを得ている。クラウドファンディングの支援を受けて活動することについて、リアルな体験談をうかがった。

「進学か就職」以外の進路を模索する

早川:ハンドスタンプアートプロジェクトの運営資金としてお金が必要なのはわかります。
そこの海外特派員として行くのもわかります。
一方でかれんさん自身は、もともとアルバイトでお金をためて世界一周しようと思っていたわけですよね。
それがたまたまマッチした。
大義名分もあるけど、もともと自分がしたかったことでもあります。
そのあたりの線引きに葛藤はありましたか?

宮澤:もともと高校卒業後の進路を世界一周にしたくて。
もし自分の先輩にそういう人がいたらすごく夢があって、「そういう進路でもいいんだ、ちょっとほっとするな」と感じるかもしれません。
自分がしたいこともわからないまま、「大学か就職か」という選択肢に縛られることが苦しかったんですよ。
高校生のときに留学したので、英語は話せるかもしれない。
でも、目的もないまま進学してもいいのか迷いがあったんです。
「行ってから考えればいい」と言う人もいますが、進学しても決まらなかったらどうするんだろうという不安がありました。
自分のしたいことを模索しているうちに「世界一周」に思い至りました。
もともとは「社会人になって、お金がたまったらやろうかな」という感じでしたが、卒業後の進路にしようと決めたのが、高校3年生の春です。
世界を一周した人の本を読むと、ドリブルしながら旅したり、各地のビールを飲み歩いたりしています。
私も何かの目的と世界一周をコラボレーションしたいと思ったのですが、すごく好きなものもハマッている趣味もありません。

早川:なるほど。

宮澤:でも、誰かの役に立つとすごくうれしいから、世界一周しながら何かできないかと思っていたんです。
ちょうどその夏にハンドスタンプアートプロジェクトという障害や病気を持った子どもたちを支援する人と話して、「そのプロジェクトすごくいいな」と思ったんです。
「10万人分の手形で絵をつくりたいけど、まだ2万人分しか集まっていない」という話を聞いて、「私は来年から世界一周するし、いろいろな人に会うだろうから世界中の人から手形をもらおう」と思ったんです。
でも、「福祉や障害児のことを勉強していない私が、そんなことを言ってはいけないだろうな」と思って、そのときは口に出しませんでした。
その後、世界一周をどうやって実現していくかを考えて、それまでご縁のあった方たちに相談しに行きました。
最初に頭に浮かんだのがハンドスタンプです。
10月の終わりに「手伝わせてもらえないか」という話をしたら、「手伝いじゃなくてスタッフとして加わりませんか?」とお声がけいただきました。
ハンドスタンプの海外特派員になることによって、使命をもらえたんです。
私は大きい目標がないとなかなか動けないタイプ。
ハンドスタンプを集めるという目的があったからこそ、何が必要で、どのくらいの予算がいるかという具体的なプランを考え始られるようになりました。

早川:もともと世界一周の目的を探していて、そのタイミングに見事にハマッたという感じなんですね?

宮澤:はい。「人と同じことをしてはいけない」と考えているんです。
自分をとがらせて、攻めていくことを意識しています。

早川:それはどうして?


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