ウィリアム・ショー博士(グレートプレインズ研究所所長)第1回「アインシュタインに習った夢実現『前』の過ごし方」
今回のUpdaterは、グレートプレインズ研究所のウィリアム・ショー博士。
1996年に、アメリカのカンザス州レネキサ市に同研究所を設立。広範囲な尿内代謝物を数値化する「有機酸検査(Organic Acid Test)」をはじめ、医療機関にさまざまなバイオロジカル検査を提供している。約20万件以上の検査実績をもち、93か国から検体が集まってくるという世界的に有名な機関だ。
ショー博士がこの研究所を立ち上げようと思ったきっかけや準備期間について話をうかがった。
病気の根本原因を探るためにしたこと
早川:お忙しい中、お時間いただきありがとうございます。
お会いできてうれしいです。
ショー博士:私もお会いできて光栄です。
早川:博士はこれまで日本に来たことはありますか?
ショー博士:ありますよ。今回はデンバーからの長いフライトでした。
吹雪がありまして、もう少し時間が来るのが遅かったら飛行機が飛ばない可能性もあったのです。
早川:それは大変でしたね。 日本に行くときはすべてビジネストリップですか?
ショー博士:その通りです(笑)
いつも観光する時間があまりありません。
前回は秋ごろに皇居のまわりを歩きました。
私はガーデニングがすごく好きで、自宅でも花を育てています。
早川:最初に研究所についてお話をうかがいたいと思います。
「グレートプレインズ研究所」とは、そもそも何をしている機関なのでしょうか?
ショー博士:研究所は本当に要求度の高い機関だと考えています。
すべてのものを正確に表さなければいけないからです。
シェフなどの職種は創造的な仕事もありますが、研究所は検査機関なので正確な情報を提供することが求められています。
研究所を立ち上げるのは私の若い頃からの夢でした。
博士号を取って大学を卒業したのち、ずっと考えていたのは「人体内のすべての代謝物を分析できたら、さまざまな病気の原因がすべてわかるんじゃないか」ということです。