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髙田明さん(ジャパネットたかた創業者)第1回「事業継承でいちばん大切なこと」

今回のUpdaterは、ジャパネットたかた創業者の髙田明さん。2015年に株式会社ジャパネットたかたの代表取締役を退き、株式会社A and Live設立。17年にはサッカーJリーグ、V・ファーレン長崎の代表取締役社長に就任した。ジャパネットホールディングスを継いだのは、長男の旭人氏。カリスマ退任という経営リスクを組織力で乗り越え、高成長を続けている。いったいどのような事業継承が行われたのだろうか(2019年6月ジャパネットたかた本社にて対談。写真/山﨑 慎太郎)。

おもてなしを感じるサッカースタジアム

早川:長崎に来たのは初めてなので、昨日は諫早に宿泊しました。
実はプロを目指していたくらいサッカーが好きなんです。
日本代表の森保一監督も長崎出身ですよね。
彼にも僕の番組に出ていただいたことがあります。
今日は経営者の大先輩であり、大好きなサッカーのJリーグの社長にお話をうかがう機会をいただき、大変光栄です。

髙田:森保さんの弟が、今うち(V・ファーレン長崎)にいるんですよ。

早川:ダイレクターなんですよね。
元広島の松田浩さんもいらっしゃいます。
広島の方が長崎に来られたのは、偶然ですか?

髙田:たまたまでしょうね。松田さんもすごい方です。

 

 

早川:昨日およそ20年ぶりにJリーグの試合を見ました。
「V・ファーレンロード」(諫早駅からスタジアムまでの歩道)を歩いているときには、通りにあるお茶やさんがもてなしてくださって。
本当にすばらしいなと思いました。
髙田社長はV・ファーレンの社長になられてどのくらいになりますか?

髙田:2年と2カ月くらいですね。あっという間です。

早川: こういうおもてなしみたいな空気はもともとあったのか、髙田社長が来られてから変わっていったのか。
ぼくはV・ファーレンロードを歩いているだけで、(あまりのあたたかさに)泣きそうになりました(笑)。

髙田:あそこは自主的にボランティアをしていただいています。
諫早にV・ファーレンというクラブがあることを誇りに思っていただいているんです。

あの通りがV・ファーレンの立ち位置を高めているということは間違いないですね。
今「涙が出る」とおっしゃったように、「これがホスピタリティなんだ」ということを感じてもらえるのはありがたいことです。

早川:スタジアム入った瞬間に「(アウェイチームの)サポーターのみなさん」という案内がありました。
何かの記事で拝見したんですけど、アウェイでいらっしゃった方ももてなすそうですね。

髙田:言葉にするほどたいしたことではなくて、ふつうのことですよ。
昨日も4点入れられたんです。
(相手チームのシュートの映像がスタジアムのスクリーンに映し出されることは)「ふつうはこれが珍しいんだ」と言われます。
でもぼくはサッカーの醍醐味を双方で感じられて、いいことだと思っています。

早川:髙田さんはいつもテンションと声が高いイメージがあります。
これまで100回、200回同じことを聞かれていると思いますけど、今がふつうのテンションなのですか。
それとも昨日負けちてしまったから少しテンションが低いのでしょうか?

髙田:100回、200回ではなくて、もう何千回と聞かれていますよ(笑)。
ふだんからあんなふうにしゃべる人はいないじゃないですか。
今のぼくは自然体で、表情や言葉をつくることもありません。
今ここであの高い声を出したら、みんなびっくりするじゃないですか。

早川:昨日スタジアムで、髙田社長がテレビショッピング風にV・ファーレンのグッズを紹介するCMを見て、思わず買ってしまいました(笑)。

髙田:そうですか(笑)。
サッカーには、ぼくはそこまで関わっているわけではないんですよ。
ときどき事業部から「この商品を紹介してください」という依頼が急に飛び込んできます。
「じゃあ今からスマホで撮ろう」「どこで撮るの?」「そこに公園があるから公園に行こう」「水がいるから、その辺のバケツ持ってきて」という感じですよ。

早川:意外とそんな感じなんですね。

事業継承で一番大切なこと

早川:髙田さんはご著書の中で「自己更新」ということを何度も話されています。
実はこのウェブマガジンは、「人生を更新する人と出会い続ける」がコンセプトなんです。
いろいろなことをお話しいただく中で、ぜひ自己更新についてもうかがえればなと思っています。
ユーザーの方からもいくつか質問をいただいていますので紹介させてください。

まずは30代男性のNさんから。
「新しい職場で感じている疑問があり、メッセージを送らせていただきました。ぼくは今、叔父が経営する水道工事会社で働いています。叔父は今年で69歳を迎え、今も創業社長として腕を振るっています。3年前に叔父の息子さんが帰郷し、後継者問題はひとまず心配しなくてもいい状態が整っていると思います。このところ叔父本人の体調がすぐれないこともあり近いうちに『俺は引退する』と言っていますが、まだまだ具体的な指揮は叔父がしており、言動が一致していません。いろいろな記事を拝読して、ジャパネットたかたでは円滑に事業継承が行われたと感じています。事業継承の際、髙田さんは何を次の世代へ継承しようと考えましたか?


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