安藤彩英子さん(ベトナム漆画家/ホーチミン)対談音声「王道を通らなくても夢はかなえられる」
芸術家になるなら美大。音楽家になるなら音大──今回のUpdater安藤彩英子さんの画家への道は、そんな「ステレオタイプ」な夢の実現の仕方とは一線を画すものだった。夢をかなえる入口はひとつじゃない。大切なのはむしろ出口。たとえ今は夢からほど遠い場所にいたとしても、実現の道はいくらでもある。客室乗務員から画家への転身を果たした安藤さんとの対話は、そんな気づきを与えてくれるものとなった(2015年10月ホーチミンで対談)。
【プロフィール】あんどう・さえこ/ベトナム、ホーチミン市在住愛知県生まれ。1992年、早稲田大学第一文学部哲学科卒業。在学中は東洋哲学と日本の文化・芸術を研究する。卒業と共に日本航空入社。客室乗務員として世界各地を訪れ、多種多様な芸術に刺激を受ける。94年に画家を志し退社。翌年ベトナムに移住し、漆画家チン・トアン氏に師事して現代漆画技法を学ぶ。その後、漆芸家ゾアン・チー・チュン氏の工房で漆画技法はもとより、漆の精製から、下地製作、塗り、研ぎ磨きといったベトナム伝統漆芸技法を習得する。2000年には外国人としては初めてハノイ美術協会会員に認定。14年には第二の故郷とも呼べるベトナム北部ハノイから南部の大都市ホーチミン市に活動拠点を移す。漆画家としてベトナム国内外での展覧会を通して作品を発表するとともに、ベトナムや日本をはじめとするアジア諸国の漆芸研究家としても講演や発表活動を続けている。
対談音声は下記からストリーミングおよびダウンロードいただけます。