清涼院流水さん(作家・英訳者)第4回「才能をはかる方法」
作家の清涼院 流水さんは、自分の小説を執筆しながら、毎月最低1冊のペースで「The BBB」に英訳した作品をアップしている。その合間に多言語の習得、聖書研究も行い、成果を出し続けてきた。常に自分の限界を超えることに挑戦し続けてきた流水さんは、学生時代から「そんなの無理だ」というドリームキラーの存在に悩まされてきたという。ドリームキラーに負けず、願望を達成するためには何をすればいいのだろうか? また、自身がドリームキラーにならないために必要なこととは? 「自分に才能があるのかどうかの判断基準」もうかがった。
ドリームキラーの対処法
流水:3月に出る新書は、「今の自分にできる最高のメッセージをお伝えしよう」と思って書きました。
その時伝えたかったのは、「ドリームキラーに気をつけてください」というメッセージです。
早川:ドリームキラー?
流水:ビジネス書で使われる用語なんですけど、他人の夢を壊す人なんですよ。
例えば「ぼくはTOEIC満点を取ります」と宣言した時に、「そんなことやってどうするの?」とか「あなたの年齢からやっても無理だよ」とか、「TOEIC満点なんてできるわけないよ」っていう人が絶対に出てきます。
そういう人のことをぼくはドリームキラーと呼んでいます。
ドリームキラーとは縁を切ればいいんですけど、上司であったり、部下であったり、避けられない人間関係もあると思います。
そこで一定の距離を置くとか、心のシャッターを下ろすだけでも被害を受けずに済みますよね。
ぼく自身もドリームキラーに傷つけられ続けてきました。
ごく最近も、ぼくの大事な学習仲間がドリームキラーに苦しめられている話を聞いて、かわいそうだなと思ったんです。
そういう被害者は本当になくしたい。
少し前に、イチロー選手が日米通算のヒット数で、世界記録を作ったじゃないですか。
あのときのイチロー選手のインタビューがすごく印象に残っています。